
より楽しくより安全に遊ぶために、
川の危険をよく知ろう!
制作協力 公益財団法人 河川財団
今いる場所で晴れていても、上流やそのまわりでは、局地的なごう雨により、一気に川の水が増して、水位が上しょうすることがあります。急に水がにごったり、枝や落ち葉が流れてきたりしたら、すぐに川からはなれましょう。また上流付近や山の近くでは、鉄ぽう水にも注意しましょう。
上流にダムのある川では、放流による増水に注意しましょう。事前に放流情報を確認し、活動中は常に放流予告のサイレンがならないか気をつけましょう。
川沿いで草木が生いしげる見通しの悪い場所では、川に落ちる、すべって転ぶなどの危険があるので、近づかないようにしましょう。
川底に岩などの障害物が多くある流れの速い瀬では、流れの中で立とうとしたり、川底に足を向けたりすると、岩のすき間に足をはさまれる危険性があります。特に急流では、フットエントラップメント(足が石の間などにはさまれたりして、川の強い力に押されて水ぼつしてしまうこと)の危険もあります。
川の中にある不安定なうき石に、うっかり足をのせるとバランスをくずして転倒し、流されることがあります。うき石の上に乗らないようにしましょう。
大きな岩やかべに水の流れがぶつかるところでは、水面下の岩がえぐれていること<アンダーカット>があります。そこでは下に引き込む流れが発生しやすく、またうずの中には流されてきた木の枝・ゴミ・つり針などもあり大変危険な場所です。近寄らないようにしましょう。
川の流れで、V字に波がたっているところでは、川の底にコンクリートブロックや、くいなどがある可能性があるのでさけて通りましょう。
植物のはえていない河原は、雨などで川の水が増水すると、しん水または水ぼつする可能性があるので、気をつけましょう。
中州は、雨などにより川の水が増えると水ぼつする可能性があり、川岸にもどれなくなってしまうこともあるので注意しましょう。
強い流れが川底の岩にぶつかり、流れがわき上がることがあります。大きなものはうずをまくこともあります。
いっけん、おだやかに見える流れでも、地形や川底のえいきょうで流れが一定ではないこともあります。川の事故の多くはこのおだやかな流れで発生しているので、必ずライフジャケットを着用して近づくようにしましょう。
川には、川岸などのしん食を防ぐためのコンクリートブロックや川底のしん食を防ぐ“とこ止工”、橋を支える橋きゃくなどがあり、それらの物が川の流れや勢いを複雑に変える場所があります。こういった人工構造物に近づかないように注意しましょう。
川にある岩は、大きさ・水面の位置・形状などにより様々な流れを生みます。複雑な流れを生む場合もあるので、流水の中の岩の特に上流側には近づかないようにしましょう。
岩などがあり水が回り込んだ場所やくぼみのある場所<ワンド>などでは川の流れが反転する、反転流が発生することもあります。本流に比べて流れはゆっくりですが、その流れはいずれ本流にもどるので注意しましょう。
体が流されて水中にある流木などにひっかかると、体全体で水圧を受けて動けなくなってしまうことがあるので気をつけましょう。
川のどんな場所にも、つり針とつり糸が落ちている可能性があり、刺さってしまうと簡単にはぬけません。また糸が体にからみついて水中で身動きがとれなくなる危険性もあります。