川遊びにおける事故（中学生以下の子ども）は、よく見受けられるケースとして、いくつかのパターンに類似化されます。本映像はこうした根拠に基づき制作されています。

自然環境を考える入り口として、こうした場面で子ども達の「気持ち」や「なんでそう思うのか？」等にフォーカスしてあげてください。「来た時よりも美しく！」の精神で、環境や生き物への敬意、そして次に訪れる人や次世代へ、自然を守り、繋いでいく一人として意識を深めてもらいたいと思います。
指導される方には、事前に以下の視聴をお勧めします。

（外部のウェブサイトに移動します）

水辺の「ひやりはっと」事例は「滑る」「流される」「落ちる」の3つが上位を占めていることからも、活動の際の装備が重要であることがわかります。

水辺に来た時には、どのような場所にリスクがあるかを親子で観察し、どこで遊ぶか？約束事は？等を確認してから遊び始めるようにしましょう。川で注意すべき必要なポイントはe-Lifesaving内の事前学習「川編」や「教えて！川遊びリーダー」で詳しく学ぶことができます。

サンダルなどが流されてしまった場合、「取りに行かなくては！」という気持ちから、とっさに追いかけてしまうことがあります。その一歩が命に関わる事故に繋がってしまいます。まずは滑りにくい靴やサイズの合ったアクアシューズ、かかとのついたサンダルを履くことで、流されるのを防ぐことが重要です。次に万一の際でも「追いかけない！」という事前の約束が大事です。「サンダルバイバイおやこ条約」を活用することを推奨しています。

※資料集よりダウンロードすることができます。

大人が側にいる場合、大人に119番通報をお願いすることを前提として下さい。ここでのシチュエーション以外にも、日常生活において「119番通報」を要する場合もあるかもしれません。万が一の際には、とにかく落ち着いて電話をし、司令官のお話を聞きながらそれに答えていく、という感覚でいてもらうことでも良いでしょう。大事な心構えとしては「場所」と「状況」を伝えられるようにすることです。

ライフジャケットを正しく着用すると水辺での安全性が確保され、活動の幅が広がり、さらに水辺が楽しくなります。ライジャケサンタの「水辺の安全教室」（夏休み編）では、「ライフジャケットの効果」「正しい着用方法」そして最後に「お約束」と、わかりやすい解説が視聴できます。子ども達に伝える上で参考として下さい。

ここでは子ども達にフットエントラップメントの動画を見てもらい、流れのある川で無理に立とうとすることでおきるリスクを理解してもらいます。ライフジャケットを着ているので、まずは落ち着いて足を水面に出し、安定して浮き、流れの穏やかな場所でゆっくりと起き上がることが大切です。

子ども達には学校のプールとの違いを考えてもらうことで、川のリスクを正しく知り、その予防・対処行動としての「そなえ」の重要性を理解してもらうようにしましょう。川には魅力と学びがたくさんあります。そうした気づきを得るための動画としてe-Lifesaving内、資料集「関連資料」にある〈小学生向け〉「リバーアドベンチャー～川に魅せられし者たち～」の動画視聴もお勧めします。※制作：国土交通省河川環境課